東日本大震災救援活動報告 NO.3

平成23年5月19日(木)

東日本大震災により被害を受けられた被災者の皆様に対して やさしく生命(いのち)をまもる の理念の下で3月から錦秀会グループは福祉部、並びに  NISHIKI CORPRATION の職員を中心に 被災地を直接訪問のうえ、救援物資を継続的に手渡し、あるいは器材持込みで食事のご用意をさせていただいております。今回は当法人の医療チームも派遣し救援活動に厚みをもたせ、地域の皆様へさらにお役に立てるよう留意いたしました。まず、5月13日(金)に東松島市縄文村、つぎに14日(土)に石巻市陸前赤井地区での救援活動を実施いたしました。その状況をレポートさせていただきます。(撮影は当地ボランティアのご協力によります。)
5月13日(金) 東松島市縄文村
東松島市縄文村は東松島市の南西約5キロ離れた地域にあり、名勝松島に囲まれた美しい地域です。海岸は岬に取り囲まれていたため直線的な津波の被害はやや免れたものの岬を取り巻く入江付近は押し寄せる津波で甚大な被害を受けました。縄文村に位置する宮戸島付近は高台の岬になっており海面からの脅威を免れた唯一の地域でした。錦秀会グループは被害を免れた「縄文村交流館」にて地域の皆様に健康相談・お食事のご提供のほか、宮戸小学校の先生・生徒の皆様との交流を通じた救援活動を実施いたしました。

東日本大震災ボランティアレポート

縄文村(カーソル赤い部分)は名勝松島に近く、宮戸島にある入江に囲まれた地域です。小さな島々が自然の防波堤となっていましたが入江には津波が容赦なく押し寄せました。

東日本大震災ボランティアレポート

5月13日の当日は早くから沢山の地域の皆様にお越しいただき、本当に感謝で胸が一杯になりました。救援活動が沢山の方々にやすらぎの実りをご提供できるように、ベストを尽くしました。

東日本大震災ボランティアレポート

全てのインフラがストップしながらも地域の皆様が錦秀会チームのためにきれいな看板を作成くださいました。今回はお食事の他に看護師2名による医療チームも派遣し「健康相談」コーナーを設置。医療機関としてお役にたてることを希望いたしました。

東日本大震災ボランティアレポート

救援活動スタッフとして区別ができるようTシャツを用意の上活動を開始。救援活動にファイトを吹き込みました。

東日本大震災ボランティアレポート

理事長(写真中央)が腕をふるってお食事のご提供。心をこめておいしく味わっていただけるようにがんばりました。

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宮戸小学校の生徒さんに優しく声をかける理事長。「好きな選手はだれかな?」

東日本大震災ボランティアレポート

宮戸小学校の生徒さんに楽天チームの直筆サインボールを一つ一つ手渡しいたしました。一つ一つお渡ししながら生徒の皆様に未来の夢と希望を託しました。

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理事長を中心に宮戸小学校の先生と生徒の皆様と。縄文村の皆様の幸せを祈念した貴重な1日でした。
5月14日(土) 石巻市陸前赤井地区
東松島市の宮戸地区の縄文村を後にし翌日5月14日は石巻市陸前赤井地区を訪問させていただきました。 石巻市陸前赤井地区は石巻港から陸地へ約3キロにある地域です。 今回の震災の津波は想像を超える威力で、石巻港をこえた津波は内陸に延々4~5キロまで押し寄せJR東日本仙石線陸前赤井駅からさらに北上し石巻街道(45号線)にまで達し、地域の皆様の家財を容赦なく奪い去りました。
地域の住民の皆様が大切な思い出を失い、うちひしがれた悲しみの中でも、かけがいのない生命(いのち)を地域の小さなお寺である「寿昌院(じゅそういん」で助け合い、多くを語らず静かに苦難と向き合っておられていたのです。
錦秀会グループの職員は再び地域の皆様の心の安らぎを祈念しつつ14日も活動をさせていただきました。

東日本大震災ボランティアレポート

陸前赤井地区にある「寿昌院」が今回の活動の拠点となりました。石巻港をこえた津波が4~5キロもの距離の内陸部にまで達しほとんどの地域が水没するという酷い被害を受けました。

東日本大震災ボランティアレポート

あたかも仏様が津波の脅威から地域の人々を守るかのように残った「寿昌院(じゅそういん)」の山門。
人々を守る見えない強い意思を表わしているかのように思えました。

東日本大震災ボランティアレポート

錦秀会グループは今回2名の看護師(阪和病院 宗和看護師(写真左)・阪和住吉総合病院 楠看護師(写真右))を現場に派遣し「健康相談」として地域の皆様の血圧、健康に関するご相談を承りました。

東日本大震災ボランティアレポート

緊張しながらも被災地の皆様を健診する錦秀会グループの看護師。それは「やさしく生命(いのち)をまもる」の理念の貴重な実践活動の機会として感謝の気持ちをこめて健診させていただきました。

東日本大震災ボランティアレポート

地元のボランティアの皆様のご協力によりお食事のご用意も順調に進み、当日も多くの 皆様にお越しいただけました。この場で地元の皆様に心から厚く御礼申し上げます。
錦秀会グループは今後も被災地の地域の皆様に少しでもお役に立てるよう救済活動を続けてまいります。「やさしく生命(いのち)をまもる」ために。

錦秀会グループ

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