平成23年6月16日(木)
やさしく生命(いのち)をまもる の理念の下で3月から始めた錦秀会グループの救援活動のレポートは5回目になりました。今回は石巻市相野谷地区、並びに東松島市宮戸地区での救援活動を実施いたしました。当地ボランティアの撮影のご協力と活動参加メンバーの声によりご報告いたします。
6月11日(土) 石巻市相野谷地区
今回訪問させていただいた相野谷地区は石巻市から北へ約20キロ離れた地域です。この地域は津波の被害を受けませんでしたが、地震の被害を受けた地域の人々の多くが地域の飯野川中学校に避難し生活をしておられました。被災された地域では地震から三カ月経過した時点でも仮設住宅の設営が充分に進まず、仮設住宅に住居すると食料や家電用品の調達がいっそう困難になるため避難場所で生活せざるを得ない状況が続いています。インフラがある程度進んだ状況でもこのようにまだ復興が進まず苦難を受けておられる多くの皆様にささやかな心の安らぎを感じて頂きたいと切に願い訪問させていただきました。(赤いカーソルの箇所が活動地です。)
飯野川中学校は被害をあまり受けず、建物が残った学校の校舎は収容力があり、設備の取り回しが利き易い避難所としては格好の施設になっています。しかしその校舎の外見とは裏腹に地域の人々は日々の食料の確保が難しく、安らぎの場はほとんどないひどい状況で早急な改善が望まれます。
地元のボランティアの皆様のてきぱきとしたフットワークとチームワークにより、食品のデリバリーがスムースに進行しました。今回は地域の約170人の方々にご利用いただきました。多くの地域の皆様にお越しいただき感謝致します。
器材をもちこんでのお食事の用意も回数を重ねるうちに慣れ、焼き具合のタイミングや、いちばんおいしい出来立てをお楽しみいただくポイントやコツもつかめ、さらに、 心をこめて の気合が入ります。
相野谷地区の皆様と地元のボランティアの皆様と合同に写真を撮らせていただきました。皆様のひとときの心のやすらぎを感じ錦秀会のチームもほっとした様子がうかがえる場面です。地元の皆様には厚く御礼申し上げます。
6月12日(日) 東松島市宮戸地区
6月12日(日)は前回の東松島縄文村歴史資料館に再度訪問させていただきました。前回の訪問時にその被災の大きさに驚くと共に交通の便、特に自動車が津波で流され物資の配給がしにくくなっている事態を直視し錦秀会グループとして乗用車を贈呈させていただく目的で訪問致しました。(赤いカーソルが活動地点です。)
宮戸地区でも やさしく生命(いのち)をまもる の理念の下で看護師が2名(中沢と高田(阪和第二泉北病院))同行し 健康相談コーナーを開設致しました。お一人、お一人、ヒアリングをしながら苦難から少しでも安らぎを感じていただきたい。そう思い検診させていただきました。血圧、脈拍などなどその測定が目的ではなく、そっと手をそえて「皆様の心の扉を開きたい。」 その想いで検診いたしました。
こちらの地区は約450人もの多くの皆様にご利用いただきました。初夏の日差しが照りつける梅雨の合間にお待たせしたのが心残りでしたが、食事をおいしく召し上がって喜んでいただいたことがなによりの成果と思います。
今回も理事長がはりきってお食事の用意!こなれた手つきで次々とお肉を焼きあげます。こっちも焼けたよ~!
理事長から宮戸地区の宮戸コミュニティの副会長に軽自動車と軽トラック合計2台の贈呈です。地域の皆様の白い歯の笑顔が私たちへのなによりのプレゼントになり、胸が熱くなりました。
被災地はこれから暑い日差しの夏を迎えようとしています。被災の苦難、そして容赦ない夏の日差し、その二つを受けられる多くの皆様に、心の支えになり、ささやかながら一涼のお役に立ちたい…その想いで救援活動を続けてまいります。
錦秀会グループ